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振り向くと首が痛い|首だけの問題ではない回旋のしくみ

後ろを振り向くとき、首がつまる感じがしませんか

車の運転で後方を確認するとき。名前を呼ばれて振り返るとき。棚の高い場所を見上げながら横を向くとき。そんな何気ない動きで、首の付け根がつまるように痛む、というご相談はとても多いです。

まっすぐ前を向いているぶんには平気なのに、回すと引っかかる。この「動きの方向によって差がある」という感じ方には、はっきりした理由があります。

そして、その理由の多くは首そのものではなく、首の下にある部分にあります。

振り向く動作で首の痛みを感じている女性のイメージ

首を回す動きは、首だけで担当していません

首の骨は7つ積み重なっていて、頸椎と呼ばれます。そしてその下には、肋骨がつながる背中の骨、胸椎が12個続いています。

「振り向く」という動作は、この頸椎と胸椎が分担して行っています。特に頭のすぐ下にある上のほうの骨は、回す動きを大きく担当する構造になっています。一方、胸椎も、体をひねる方向にある程度動くようにできています。

つまり、後ろを向くという一つの動作の中で、首と背中がそれぞれ役割を分け合っているということです。ここが大切なポイントになります。

背中が動かないと、首が働きすぎることになります

では、胸椎の動きが少なくなっているとどうなるでしょうか。

後ろを見たいという目的は変わりません。そのため、背中が担当していたぶんの角度を、首が肩代わりすることになります。本来なら分け合っていた仕事を、首だけで引き受けている状態です。

この状態が毎日繰り返されると、首の一部の関節や筋肉にだけ、回す負担が集中していきます。振り向くたびに同じ場所が同じように押し込まれるため、しだいに動きの終わりでつまる感覚や、ズキッとした痛みが出てくることがあります。

扉の蝶番をイメージしてみてください。上下2か所で支えるはずの扉を、片方だけで支え続けていたら、その一か所に負担が集まるのは自然なことです。首と背中の関係も、これによく似ています。

首と背中のつながりを確認しながら状態を見ている様子

背中の動きが少なくなる場面は、日常の中にあります

背中がひねりにくくなるのは、特別なことをしたからではありません。むしろ、ふだんの生活の積み重ねで自然に起こります。

⚫︎ パソコンやスマートフォンを見る時間が長く、背中が丸まったままになっている
⚫︎ 家事や作業で、いつも同じ向きに体を使っている
⚫︎ 呼吸が浅く、肋骨まわりが広がりにくくなっている
⚫︎ 座っている時間が長く、骨盤が後ろに倒れた姿勢が続いている
⚫︎ 肩に力が入りやすく、首と背中の境目が固まっている

特に見落とされやすいのが呼吸です。胸椎には肋骨がつながっているため、呼吸が浅い状態が続くと肋骨の動きも小さくなり、背中全体がひねりにくくなります。

こうしたことは、誰にでも起こります。「自分の姿勢が悪いから」と責める必要はありません。まずは、背中の動きが減っている可能性に気づくことが出発点です。

首の痛みでやってしまいがちな、避けたい対応

首がつらいとき、良かれと思って行っていることが、負担を増やしていることがあります。

⚫︎ 勢いよく首を回して、鳴らして解消しようとする
⚫︎ 痛む側だけを繰り返し強く伸ばす
⚫︎ 首の付け根を強く押し込む
⚫︎ 枕を何度も買い替えて、それだけで解決しようとする
⚫︎ 痛いからと、振り向く動作を完全に避け続ける

首を鳴らす動きは、すでに動きすぎている関節をさらに動かしてしまうことがあります。動かない背中はそのままに、動く場所だけがもっと動く。この差が広がると、痛みが出る場所は変わりません。

また、振り向く動作を避け続けると、体はその動きのやり方を忘れていきます。使わない期間が長いほど、あとで戻すのに時間がかかります。

整えたいのは、首ではなく分担の仕方です

改善の方向はシンプルで、首に集中している仕事を、本来の担当に返していくことです。

そのために確認したいのは、次のような点です。

⚫︎ 胸椎が左右にひねる動きを保てているか
⚫︎ 肋骨が呼吸に合わせて広がっているか
⚫︎ 肩甲骨が背中の上でなめらかに動いているか
⚫︎ 左右で振り向きやすさに差が出ていないか
⚫︎ 顎や目の使い方が、首の緊張につながっていないか

当院では、強く押したり無理に回したりするのではなく、体が本来の分担を思い出せるように、動きの感覚を入力していく方法を大切にしています。痛みが強く、触れられること自体に緊張が出てしまう時期には、アキュスコープという微弱電流を用いたやさしいアプローチをご案内することもあります。

首の痛みは、首を治そうとするより、首を助ける場所を動かすほうが早いことがあります。

首まわりの状態をやさしく確認してもらい安心している女性のイメージ

振り向けることは、日常の安心につながります

後ろを振り向くという動作は、意識していないだけで一日に何度も行っています。運転中の確認、呼ばれたときの反応、道を渡るときの左右確認。どれも安全にかかわる動きです。

そこに痛みや不安があると、体ごと向き直ったり、確認を短くすませたりと、少しずつ行動が変わっていきます。その変化はご自身では気づきにくいものです。

首が回りにくいことを「もう年齢だから」で片づけてしまうと、動きの分担を見直す機会がなくなってしまいます。長く続いている状態でも、負担の集まり方が変われば感じ方が変わることは少なくありません。

まずは、ご自身の首がどちらに向きにくいか、そのとき背中はついてきているか。それを確かめてみるところから始めてみてください。そこに、変えられる余地が残っているかもしれません。


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nicori整骨院では、医学的な観点から患者様の状態を把握し、専門的かつ効果的な治療を提案していきます。患者様とのコミュニケーションを大切にして一人ひとりの症状や要望に応じた治療を提供し、体の不調だけではなく、ストレスや不安感の緩和にもつなげていきます。

また、セルフケア指導や健康アドバイスなども行い、患者様が自宅でも簡単にできるストレッチやエクササイズ、食生活の改善方法を提供することで、治療効果を長期的に維持するお手伝いも行っています。

当院のミッションは、患者様が「自分史上最高の健康状態」を目指すお手伝いをすることです。nicori整骨院のスタッフ一同は、患者様の夢や希望に寄り添い、共に健康への道を歩む伴走者となることを使命としています。どんな些細なお悩みも真摯に受け止め、患者様の「自分史上最高の健康状態」を一緒に目指してまいります。


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