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腕を上げると痛い肩|揉んでも取れない張りの正体と、やってはいけない対処

「腕を上げると、あの痛みがまた走る」その瞬間の辛さ

洗濯物を干そうと腕を伸ばした瞬間、髪を洗おうと腕を上げた瞬間、棚の上のものを取ろうとした瞬間——決まった角度で「ズキッ」とした痛みが走る。そんな経験をされている方は少なくありません。

気になって肩をマッサージしてもらったり、自分で揉んだりしても、その時は楽になった気がするのに、また同じ角度で同じ痛みが出てしまう。「一体何が原因なのだろう」と、モヤモヤした気持ちを抱えている方も多いのではないでしょうか。

実はその痛みは、「筋肉が硬いから」だけでは説明できない構造的な理由が関係していることがあります。

腕を上げると肩に痛みを感じて顔をしかめる女性のイメージ

肩関節は「狭い通り道」を筋肉と腱が行き来している場所です

肩関節は、骨と骨がしっかり噛み合った股関節などとは違い、大きな骨(上腕骨)が浅い受け皿にちょこんと乗っているだけの、もともと不安定な構造をしています。その不安定さを支えているのが、肩関節をぐるりと包む4つの筋肉の集まりです。これを回旋腱板と呼びます。

腕を上げる動作のとき、この回旋腱板の腱は、肩の骨(肩峰)のすぐ下にあるごく狭いすき間を通り抜けていきます。トンネルの中を紐が通っていくようなイメージです。このすき間が十分に確保されていれば、腱はスムーズに通過できますが、すき間が狭くなっていると、腕を上げるたびに腱が挟み込まれてしまいます。

揉んでも張りが取れない理由は「表面」ではなく「通り道」にあります

揉んでもすぐに張りが戻ってしまうのは、感じている張りが原因ではなく結果だからです。

腱が挟み込まれる状態が繰り返されると、身体はそれ以上腱を傷つけないように、周囲の筋肉を無意識に緊張させて動きを制限しようとします。これは防御反応であり、いわば身体が自分で自分を守ろうとしているサインです。表面の筋肉を揉むと、この緊張が一時的にゆるむため楽に感じますが、すき間が狭くなっている根本の状態は変わっていません。そのため、少し動かすとまた同じ緊張が戻ってきてしまいます。

では、なぜすき間が狭くなるのでしょうか。主に関係しているのが、肩甲骨の動きです。腕を上げる動作は、実は腕だけでなく肩甲骨も連動して上外側に回転することで、すき間を広げながら行われています。ところが、猫背気味の姿勢が長く続いていたり、肩甲骨まわりの筋肉をあまり使わない生活習慣が続いていたりすると、この連動がうまく働かなくなり、腕を上げるたびにすき間が狭いまま動作を繰り返すことになります。

良かれと思ってやりがちな、避けたい対処

痛みや張りを何とかしたい一心で、かえって回復を遠ざけてしまう対処をしてしまうことがあります。

⚫︎ 痛む部分を強く押したり揉んだりする
⚫︎ 痛みをこらえながら腕をぐるぐる回す体操を続ける
⚫︎ 「動かすと悪化しそう」と腕を完全に動かさなくする
⚫︎ 温めることだけで済ませ、動きの改善に取り組まない

すでに挟み込みが起きて敏感になっている部分に強い刺激を加えると、防御反応がさらに強まり、かえって動きが硬くなることがあります。反対に、まったく動かさない状態が続くと、肩甲骨まわりの筋肉が働く機会そのものが減り、連動のくせが改善しにくくなります。どちらも「悪化はしないが、良くもならない」状態を長引かせてしまう対処です。

肩に強い刺激を与えて揉んでいるが改善しない様子のイメージ

大切なのは、表面をゆるめることではなく「通り道」を取り戻す感覚入力です

改善の鍵は、痛みの出ている肩そのものよりも、肩甲骨がきちんと連動して動けているかどうかを見直すことにあります。肩甲骨まわりの筋肉に対して、強い力ではなく身体が受け取りやすい適度な感覚入力を行うことで、眠っていた連動の感覚を少しずつ引き出していきます。

特に、痛みに敏感になっている方には、強い刺激ではなく微弱な電気の流れを使ったアキュスコープのような、ほとんど感覚を感じないやさしい刺激が適していることもあります。強く刺激を入れなくても、身体は少しずつ本来の使い方を思い出していきます。

同時に、日常生活の中での姿勢や腕の使い方のくせに気づくことも欠かせません。デスクワーク中の肩の位置、荷物をいつも同じ側で持つ習慣など、無意識に繰り返している動作が、すき間の狭さを保ち続けている場合があるからです。

やさしい感覚入力を用いた施術を受けて肩の動きを整える女性のイメージ

「揉んでも取れない」のは、身体からの大切なサインです

何度揉んでも張りが戻ってしまうとき、それは「まだ揉み方が足りない」のではなく、「表面ではなく、動きの連動そのものを見直す時期に来ている」という身体からのサインかもしれません。

腕を上げるたびに感じていた痛みも、肩甲骨と腕の連動が少しずつ整っていくことで、通り道に余裕が生まれ、負担がかかりにくい状態へと変わっていきます。今日から急に変わるものではありませんが、原因の見方が変われば、これまでとは違う一歩を踏み出せるはずです。


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nicori整骨院では、医学的な観点から患者様の状態を把握し、専門的かつ効果的な治療を提案していきます。患者様とのコミュニケーションを大切にして一人ひとりの症状や要望に応じた治療を提供し、体の不調だけではなく、ストレスや不安感の緩和にもつなげていきます。

また、セルフケア指導や健康アドバイスなども行い、患者様が自宅でも簡単にできるストレッチやエクササイズ、食生活の改善方法を提供することで、治療効果を長期的に維持するお手伝いも行っています。

当院のミッションは、患者様が「自分史上最高の健康状態」を目指すお手伝いをすることです。nicori整骨院のスタッフ一同は、患者様の夢や希望に寄り添い、共に健康への道を歩む伴走者となることを使命としています。どんな些細なお悩みも真摯に受け止め、患者様の「自分史上最高の健康状態」を一緒に目指してまいります。


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