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坐骨神経痛の原因と対策について|【nicori整骨院が解説】

坐骨神経痛ってなに?


”坐骨神経痛”とは、ある特定の病名ではなく下肢にあらわれる症状の総称です。おしりから下肢にかけて痛みやしびれが伴い、痛みを感じるエリアは人によってさまざまです。

”坐骨神経”とは、坐骨を通りおしりの筋肉“梨状筋を抜け足へ向かう神経の末梢神経のことをいいます。

この末梢神経は脳と脊髄からなる中枢神経と各部を結んでいる神経。

身体を自由に動かしたり、温度を感じとったりする伝導路で、運動神経・知覚神経・自律神経の3つの神経から構成されています。


|運動神経

脳から指令を送り、全身の筋肉を動かす神経

|知覚神経

痛みや温度などの感覚を、皮膚、筋肉、関節を介して中枢に伝える神経

|自律神経

意志とは無関係に、血圧、体温の調節、心臓や腸など内臓の働きを調整する神経



日常生活の中で私たちが腰から足の先を自由に動かせたり、バランスよく歩くことができたりするのは末梢神経である“坐骨神経”がしっかり働いてくれているおかげなのです。


坐骨神経痛の原因って?


坐骨神経痛を引き起こす原因はさまざまあります。そのなかでも主な理由としてあげられるものに“腰椎疾患”があります。

特に多い病気に「腰部脊柱管狭窄症」「腰椎椎間板ヘルニア」があります。


胸部脊柱管狭窄症による坐骨神経痛

腰部脊柱管狭窄症は、特に50歳以上の中高年に多い病気です。しかし、もともと脊柱管が狭い方ですと、30代〜40代で症状を発症する場合もあります。

主な原因としてあげられるのが加齢です。加齢により脊柱管が狭くなり神経根や馬尾を圧迫してしまうことで“坐骨神経痛が引き起こされます。

身体を後ろに反らせると脊柱管がさらに狭くなり神経が圧迫されるため、

・高いところのものを取る動作
・腰をひねる動作
・背筋を伸ばす動作


などは痛みが出たり、痛みが強くなるのが特徴です。


腰椎椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛

腰椎椎間板ヘルニアは、20代に多くみられる病気です。続いて30〜40代、次に10代の若い方に多くみられる病気です。

ヘルニアによる坐骨神経痛は、椎間板がつぶれて髄核が飛びだすことで、腰椎の神経を圧迫してしまい坐骨神経痛を引き起こしてしまいます。

前屈みになると痛みが出やすいのが特徴で

・横座りや反り腰
・中腰で行う動作
・猫背の姿勢


など姿勢は腰にかかる負担が大きく、髄核が飛び出しやすくなり痛みが出てしまいます。


筋肉の衰えが坐骨神経痛の原因の可能性も!


人間の筋肉量は20代をピークに減少していきます。

その中でも特に衰えが早いのは下肢の筋肉なのです。上肢や体幹よりも早く、大きく減少していきます。

実は軽度の坐骨神経痛の場合は、おしりの筋肉の衰えが主な原因になっていることがわかっています。

おしりの筋肉は…

・坐骨神経の保護する
・坐骨神経に栄養を供給する血管を守る
・坐骨神経を冷えから守り血流を維持する

という役割があります。

ですので、軽度の坐骨神経痛であれば、筋肉を鍛えることである程度改善できることがわかっています。

また、足腰の筋力低下は坐骨神経痛になるだけでなく、別の疾患を引き起こす原因にもなりかねますので注意しましょう!



坐骨神経痛の症状


“坐骨神経痛”の痛みは自覚症状であるため、その人本人にしか、その痛みは分かりません。

そのため痛みの表現も人によってさまざまなものになります。

例えば、痺れの場合「ビリビリ」「ピリピリ」「チクチク」「ジンジン」など。痛みの場合は「ズキズキ」など表現する患者さんが多く見られます。

痛みを感じる患部は坐骨神経が通っている、腰から足の先(下肢)にかけて起こります。片側だけに症状が出る場合が大半ですが、両側に症状があらわれることもあります。

主な症状


  1. ① お尻から下肢にかけて痛みがある

  2. ② 長い時間立っているのが辛い

  3. ③ 腰を反らすと下肢に痛みや痺れを感じることがある

  4. ④ おしりの痛みが強く、座り続けることが困難

  5. ⑤ 歩くと下肢に痛みが出るため歩けなくなるが、休むと歩くことができる

  6. ⑥ 身体をかがめると痛みが強くなる


これらの症状が1つでも心当たりがある場合は、坐骨神経痛を発症している可能性があります。

また、上記以外にも…

・尿漏れや頻尿など、排尿障害がある
・会陰部がしびれたり、ほてるなどの異常障害がある

など、痺れや痛みだけでない症状も出ている場合は、重度の腰椎疾患の可能性が高いです。この場合は、早めに病院で検査を受けてください。


坐骨神経痛を発症することで身体に及ぼす影響…


坐骨神経痛はお尻から下肢にかけて痛みや痺れといった症状があらわれます。そのため長時間立っていることが辛く感じたり、逆に長時間椅子などに座ることで強い痛みを感じることもあります。

電車での通勤時や、デスクワーク中に痛みや痺れを感じては仕事にも集中できませんよね?

また、症状が悪化すると排尿障害まであらわれ身体の不安が増えてしまいます。

不安が増えれば、身体面だけでなく精神面にも負荷がかかってしまい、自律神経のバランスを乱すことにもつながります。

自律神経のバランスが乱れれば、吐き気や頭痛、不眠症などが誘発されることも…。

さらに、最悪の場合にはうつ病にもなりかねません。十分に注意しましょう!


坐骨神経痛を改善することで手に入れられる未来!


”坐骨神経痛”の主な症状はお尻から下肢にかけての痛みや痺れです。

電車での通勤時やデスクワークの最中に痛みや痺れがあっては、仕事で100%の力を発揮できなくなってしまいますよね?

これらが原因で仕事の生産性は下がり、自分に対してストレスを感じてしまうこともあります。ストレスを感じれば、不安や苛立ちといったネガティブな感情がわいてしまい“負のスパイラル”に陥ってしまうことに。

しかし、坐骨神経痛を改善することができればお尻から下肢にかけての痛みや痺れがなくなります!

よって、朝の通勤時からストレスを感じることもなくなると同時にデスクワークも集中して行えるようになります。また、休日には運動不足解消のためのウォーキングやランニング、お子さんたちと一緒に自転車でららぽーと豊洲に行くことだってできちゃいます。

身体の不調を改善し、身体機能を整え、人生楽しく過ごしましょう!

薬を使っても根本的な改善にならない残念な事実…


坐骨神経痛の治療法には薬を使用した治療法があります。非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAID)を投与して患部の痛みを緩和したり、ブロック注射をして一時的に痛みを改善させます。

しかし、薬を使用した治療法は根本的な改善にならないのが事実です。

実は、痛みや痺れなどといった身体の不調は脳からの危険信号。「それ以上、その患部を使うと取り返しがつかなくなりますよ!」という身体の危険を知らせる脳からのシグナルなのです。

少し難しい話になりますが、『炎症=痛み』ではないということです。びっくりしますよね。

人間には、認知の歪みが多少あります。ご自身では足を上げたつもりが、十分な高さまで上がりきっておらず階段などの段差につまずいてしまうなどが例としてあげられます。

これは脳の解像度が悪くなってしまっている証拠で、事の重大さに気づけていない可能性が高いのです。

その重大さに気づかす、放置していたら重症化してしまったという事例も多々あります。


坐骨神経痛を根本改善するには?


坐骨神経痛の主な原因は“腰椎脊柱管狭窄症”や“腰椎椎間板ヘルニア”などの腰椎疾患から誘発されて引き起こすと先述しました。

では、どうして腰椎疾患になってしまうのか?

それは身体のバランスが不安定だからです。

人の身体には本来、力が入るべきポイントがいくつかあります。それを“固定点”と呼びます。

例えば、立っている場合には“足の裏”、座っている場合には“足の裏とお尻”。固定点には接地面と別に安定させるべき部位があるという特徴があります。つまり身体の一部が何らかと接地している面が“固定点”です。

急に聞きなれない“固定点”という言葉を聞いてもよくわからないですよね。

固定点が不安定な身体を建物で例えると、基礎や柱がグラついているようなものです。グラつきがひどければ、家のあちこちに余計な負荷がかかり続け、わずかな衝撃で倒れやすくなります。

この現象が身体で起こってしまうと、グラついた身体を支えようとして、本来使う必要のない筋肉や関節を使い、動きを補助していまいます。

これを身体の“代償動作”といいます。

代償動作がなくなり、身体の安定性が高まることで、肋骨の上がりや骨盤前傾といった身体の癖がなくなります。癖がなくなるとうことは、身体に余計な負荷がかからなくなるということです。身体の癖がなくなることで横隔膜(おうかくまく)や腹横筋(ふくおうきん)といったインナーマッスルに自然と力が入るようになり、強化されどんどん不調は改善されていきます。

この代償動作をなくすためには、固定点をぐらつかせず、安定性を高める身体のコンディショニングが大切になります。


坐骨神経痛の対策について


①-体幹の安定性- 【デッドバグ


②-股関節と背骨の機能UP- 【ツイスター

よくある質問


①坐骨神経痛はは予防できるのでしょうか?
坐骨神経痛の発症はいくつかの対策を取ることで予防することができます。体幹の強化、股関節の可動域を向上させることでことで腰にかかる負担を減らすことができます。今回、ご紹介したセルフケア法は自宅でも簡単にできる内容になっています。ぜひ、チャレンジしてみてください。

柔道整復師ってどんな国家資格ですか?
柔道整復師は、日本で認定された国家資格を持つ医療従事者です。主に手技療法や運動療法を使用して、患者の痛みや身体機能の改善をします。その資格として、『国が定めた養成校で専門教育を修了し、国家試験に合格した者』でなければ名乗ることができません。

③施術時間は何分くらいかかりますか?
患者様の症状により施術内容や時間が変わってしまいますが、初診で40〜50分程度を目安にみてください。当日の状況によって異なりますので、初診時、再診時は時間に余裕を持ってご来院ください。

④施術は痛いですか?どんな治療をするのか不安です…
当院では痛みがある治療は行いません。ソフトで痛みが伴いにくい微弱電流治療や手を使った施術をご提案していきますので、ご安心ください。不安な場合は当院へ直接お電話いただけましたら、ご説明させていただきます。

⑤痛みの理由がわからないのですが、どうしたらいいですか?
問診で痛いの原因になっていそうな事柄を、患者様に寄り添いお話を聴かせていただきます。触診や徒手検査を実施して痛みの理由を一緒に探し出します。

⑥整骨院と整形外科では、治療が違いますか?
整形外科は西洋医学の観点で、注射、湿布、薬を中心に治療しております。nicori整骨院は西洋医学的に症状を判断し、東洋医学的な治療の考え方をしていることが整形外科との違いです。とくに施術では薬や注射に頼らず、手技療法、運動療法で自己治癒力を高めて治すことが特徴です。


坐骨神経痛へのアプローチ


nicori
では、はじめに患者さんに『そもそも痛みとは何のか?』を理解してもらうため、医学の観点から丁寧に説明させていただきます。

そして、治療の中でさまざまな方法で身体を動かし(刺激し)、普段から使われていない筋肉や動きの悪い関節を調べます。そして不調の原因が特定できた後に、患者さんそれぞれに合った治療をプランニングし、根本からの改善を目指します。

患者さんに使われていない筋肉や関節を知ってもらうことで、日常生活の中で動きを意識してもらいます。そして、不調の主な原因となっている部位をうまく使えるようになってもらうため、ストレッチやトレーニング、呼吸法などの自宅でできるセルフケアを『宿題』という形でお伝えします。

患者さんのできる範囲で『宿題』に取り組んでもらい、メンテナンスという形で定期的に身体の状態を見させていただきます。

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そんな方たちのために、nicori整骨院はいつでもご相談をお待ちしております。


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