【目次】
1 運動神経は遺伝するのか?
2 運動神経が良いってどういうこと?
3 運動神経はどうやって決まるの?
4 運動神経(コーディネーション能力)を構成する7つの能力
5 日常生活で運動神経を鍛えるには・・・
6 まとめ
【運動神経は遺伝するのか?】
「運動神経が良い」とか「運動神経が悪い・運動音痴」とよく耳にしますが、運動神経の良し悪しは遺伝で決まるわけではありません。
【運動神経が良いってどういうこと?】
状況を目や耳などの五官(目・耳・鼻・口・皮膚)で察知し、それを頭で判断し、具体的に筋肉を動かすといった一連の流れをスムーズに行えることを「運動神経が良い」と言います。
※ スポーツ科学の世界では「コーディネーション能力(行動調整能力)が高い」と言います。
【運動神経はどうやって決まるの?】
近年、子供達の運動能力が低下していると言われていますが、運動不足による筋力や柔軟性が低下しているだけではなく、コーディネーション能力の発達不足も問題視され始めています。
コーディネーション能力のもととなる神経系の発達はとても早く、6歳で85%、10歳の頃には95%にまで達してしまいます。
子供の運動神経を良くするには、10歳までに様々な経験やトレーニングを行い、神経回路を発達させる必要があります。
※ 最近結婚して話題の卓球の愛ちゃんも小さいころから卓球をしていて、卓球に必要なコーディネーション能力が高かったから、世界で活躍できたんでしょうね♪小さい頃からの英才教育は非常に有効です(^^)
【運動神経(コーディネーション能力)を構成する7つの能力】
① リズム能力:目や耳から入ったリズムに合わせて身体を動かす能力
② 変換能力:状況の変化に合わせて素早く動きを切り替える能力
③ 反応能力:合図に合わせて素早く反応し、適切に対応する能力
④ 連結能力:身体の部位を無駄なくスムーズに動かす能力
⑤ 定位能力:動いているものと自分との距離・位置関係を把握する能力
⑥ 識別能力:手足の動きを調整し、道具を上手に操作する能力
⑦ バランス能力:崩れた体勢を素早く立て直し、バランスを保つ能力
☆ 100m走を例にとって考えてみましょう☆
① 合図に合わせて素早くスタートを切る(反応能力)
② 手足をタイミング良く振る(リズム能力)
③ 身体全体を無駄なくスムーズに動かす(連結能力)
④ 身体の軸を安定させて走る(バランス能力)
100m走る中でも、上記のような様々な能力を同時に使っています。
つまり、10歳までに十分なコーディネーション能力を獲得していないと、高いパフォーマンスを発揮出来ないと言えます。
① 不意に飛んできたボールを避けられない・段差に躓く
② よく転ぶ
③ 転んだ際に受け身が上手く取れない
④ 怪我をする
という事が多い子供はコーディネーション能力が低い可能性があります。
【日常生活で運動神経を鍛えるには・・・】
① フローリングの板目に沿って歩く(バランス能力・定位能力)
② 歯磨きなどを利き手ではない手で行う(リズム能力・識別能力・バランス能力)
③ 立ったまま靴下を履く(バランス能力・識別能力・)
上記以外にも日常生活で運動神経を鍛える方法は多々あると思います。10歳以下のお子様がいらっしゃる方は、是非試してみて下さい。親子で出来る運動もお父さん・お母さんの運動不足解消にもなりますのでお勧めです♪
【まとめ】
コーディネーション能力を高める為のポイント
① 10歳までが勝負!
② 様々な運動や動きを経験させる
③ 日常生活から簡単にコーディネーション能力を鍛える事を行う。
今回、運動神経についての記事を書いた目的は、国民病と言われている肩こりや腰痛の根本改善には姿勢や身体の正しい使い方が重要になってきます。姿勢を改善する為にはトレーニングや運動によるインナーマッスルの強化が必須ですが、運動神経が悪い方は運動嫌いの方が多くトレーニングや運動をやりたがらない傾向にあります。そうすると治療をした直後は肩こりや腰痛が軽減しますが、姿勢を維持する筋力が無い為、すぐに症状が戻ってしまうという事になってしまいます。この記事を読んだ方のお子様が将来肩こりや腰痛に悩まされないよう、運動神経・コーディネーション能力を10歳までに鍛えてあげてください。
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