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インナーマッスルとは? |【nicori整骨院が徹底解説!】



雑誌、TVなどのメディアでよく出てくるインナーマッスルという言葉

この言葉を聞いて「よく耳にするけど、イマイチわからない」と疑問に思う方は多いのではないでしょうか?

プロとして最初にお伝えしたいことがあります。それはインナーマッスルという名称の筋肉はないということです。

インナーマッスルとは一つの筋肉の名称ではなく、身体の奥深くにある筋肉の総称です。そのためインナーマッスルは”深層筋”とも呼ばれています。

そして、インナーマッスルを鍛えると以下の5つのメリットを期待できます

・スポーツパフォーマンスの向上
・姿勢の改善
・ぽっこりお腹を改善し、美しい体型に
・基礎代謝が上がり、太りにくくなる
・ポジティブマインドになる

人間の体は、運動機能が低下したり姿勢が悪くなると、他の部位で動作を”代償”してしまいます。

この”代償動作”が、患部に必要以上な負荷をかけてしまうため慢性的な腰痛や肩こりなどを誘発してしまうのです。


そこで今回の記事では、体を支えるために大切な筋肉”インナーマッスル”について分かりやすく解説していきます。

ぜひ、インナーマッスルを理解して日常生活を快適過ごせる身体作りを目指しましょう!




インナーマッスルとアウターマッスル

普段の筋トレで鍛えることが難しいインナーマッスル。言葉は知っているけど詳しいことはわからないという方が多いです。

さてインナーマッスルとは、そもそもどんな筋肉なのでしょうか?これから詳しく解説していきます!


人間の筋肉は約650種類あります。約650種類もの筋肉があると聞いてみなさんはその種類の多さに驚きませんでしたか?

そして、それらの筋肉はその目的によって下記の2層に分けられます。

表層部にある表層筋(アウターマッスル)

深層部にある(インナーマッスル)


この表層にある筋(アウターマッスル)深層にある筋(インナーマッスル)を比較すると、9対1で圧倒的に深層筋(インナーマッスル)の方が筋肉の種類が多いのです。

表層筋(アウターマッスル)は1つ1つが大きい筋肉なので筋量としては深層筋(インナーマッスル)との割合が半分の方がほとんどです。

しかし、種類で言うと圧倒的に深層筋(インナーマッスル)の方が多いのです。


表層筋(アウターマッスル)は関節を動かす筋肉で、約50種類あります。力を入れることによって大きな力を発揮する筋肉なので、筋トレで鍛えているのは100%表層筋です。よって自分で鍛えることが容易な筋肉なのです。


そして、表層筋を鍛えることによって筋繊維が太くなり筋肉自体がムキムキになります。

深層筋(インナーマッスル)は約600種類あり、アウターマッスルを補助する役割があります。大きな力を発揮するための筋肉ではなく、骨や関節に絡みつくようにあります。

インナーマッスルの具体的な役割

  1. ・ 関節を安定させる

  2. ・ 骨盤を安定させる

  3. ・ 姿勢の維持や動作のサポート

  4. ・ 内臓を支え、正しい働きに促す


インナーマッスルとは簡単に言うと、身体を支えるための筋肉なのです。

大きな力を発揮するための筋肉、表層筋(アウターマッスル)を鍛えるのは簡単です。率直に言うと、力を込めれば簡単に鍛えることができます。

しかし、力を発揮するというより、身体をを支えるための筋肉である深層筋(インナーマッスル)を鍛えるのは大変なのです。

インナーマッスルの特徴

みなさんは野球選手のピッチャーがゴム製のチューブを使って、トレーニングをしている場面をTVで見たことあるのではないでしょうか?


あのトレーニングを「いったい何のためにしているのかよくわからない」と疑問に思う方は多いですよね。

実はあれが肩の深層筋(インナーマッスル)を鍛えるためのトレーニングなのです。「なぜ、あんなことをするのか?」といいますと、弱い負荷をゆっくりかけたときに深層筋(インナーマッスル)が働くからです


このトレーニングを早くやってしまうと、働く筋肉はアウターマッスルになってしまいインナーマッスルを鍛えるという意味では効果が少なくなってしまいます。


弱い負荷でしか鍛えることができないということは、トレーニングも毎日の地道な積み重ねで、習慣にすることが重要になってくるのです。


ここまで読んでいただいて、インナーマッスルを鍛えることがいかに大変のか理解できたのではないでしょうか?

インナーマッスルを身体の安定性が向上し、身体の痛みやあらゆる不調を予防することができます。

そして、インナーマッスルのトレーニングは使用するエネルギーとして主に脂肪を使ってくれるのでダイエットの効果も期待できます。

インナーマッスルの役割

・姿勢維持・調整する


インナーマッスルは姿勢と深く関係している筋肉です。本来あるべき正しい位置に関節を固定し、キレイな姿勢を保つのもインナーマッスルのおかげです。


・関節を正常な位置に保ち、安定させる


人間の体には数多くの関節があります。その関節の間を繋ぎ止めて固定してくれているのがインナーマッスル。ロボットのようなカクカクした機械的な動きでなく、人間が滑らかなでキレイな動きができるのもインナーマッスルのおかげです。


・反射神経に関わる動作


熱いものを触ったときに、とっさに手を引くなどの反射神経が使われる場面に遭遇したことはありませんか?この反射神経の動作に連動している筋肉もインナーマッスルです。



インナーマッスルには以上3つの大きな役割があり、私たちが生活をするために重要な筋肉なのです。そのインナーマッスルが衰えてしまうといったいどうなってしまうのか…。

インナーマッスルの低下が招く悪影響について、次の項で解説していきたいと思います。

インナーマッスルの低下が招く悪影響

・骨盤 姿勢の歪み

インナーマッスルが衰えてしまうと骨盤、背骨を正しい位置に固定することができなくなります。その影響で姿勢が悪くなり猫背などの原因につながってしまうのです。また、骨盤が歪むことで足や腰、肩周りに不必要な負担をかけてしまい、腰痛や肩こりなどの不調を引き起こす可能性が高まります。

・便秘

姿勢が悪いと内臓系にも悪影響を及ぼします。姿勢が悪くなると、内臓を正しい位置に固定できなくなり内臓機能が低下してしまいます。内臓機能の低下を予防するためにも普段からインナーマッスルを使うことに意識を向けてみてください。

・冷え性

姿勢が悪いと血行の巡りが悪くなってしまいます。血行不良を引き起こすことで、体に十分な栄養が行き届かなくなり冷え性を招く大きな原因となるのです。また、血行不良は生理痛の痛みを強める原因にもなります。

インナーマッスルを鍛えるメリット


・関節などの体の痛みを改善

インナーマッスルを鍛えることで関節周りの筋肉が強化され、体の痛みを和げることができます。よって、サポーターやコルセットに頼る生活から抜け出すことができます。実際にインナーマッスルの強化は腰痛などのリハビリなどにも取り入れられています。


・運動能力の向上

インナーマッスルを鍛えると身体の安定性が高まり、関節の位置が正常になります。関節の位置が正常になるとあらゆる動作がスムーズに行えるようになるのです。例えば、野球でボールを投げる動作は直線的なロボットのような動きではありませんよね。狙った方向に投げるには、肘を曲げて、腰を素早く回転させて、腕を振る方向、足首の向きなども微妙に調整が必要になります。インナーマッスルを鍛えることによって、これらの微妙な動作がスムーズに行えるようになるのです。


・ほっこりお腹の解消

ぽっこりお腹の大きな原因はインナーマッスルの衰えによる内臓下垂だと言われております。また、インナーマッスルが衰えることで内臓脂肪や皮下脂肪が蓄積してしまい下腹部がぽっこりと膨らんでしまうのです。インナーマッスルを強化し、身体の安定性が高まれば内臓の元の位置に戻すことができます。そして、内臓脂肪も蓄積しにくくなるため、ぽっこりお腹を改善することができます。

腹腔内圧(インナーユニット)の重要性


腹腔(ふくくう)を構成するインナーマッスルを最近では”インナーユニット”と呼ばれることがあります。

「インナーユニットって具体的にどの筋肉なの?」と疑問に思いますよね?

これから詳しくご説明していきます。


インナーユニットの4つの部位

  1. 1. 横隔膜(肺の下)

  2. 2. 腹横筋(腹部深層・コルセット状)

  3. 3. 骨盤底筋群(骨盤最底部・ハンモック状)

  4. 4. 多裂筋(背骨を支える筋肉)



インナーユニットとは4つのインナーマッスルで腹腔(いわゆるお腹)を構成しています。この部分に内臓がスッポリと収まっています。


収まっているのは内臓だけでなく、骨盤も腰椎も。このインナーユニットが身体の痛みや不調を予防するとても重要なインナーマッスルなのです。

なぜ重要のなのか?

インナーユニットは腹腔にすっぽり収まっている内臓の位置を安定させる役割をしています。


前述した、4つの筋肉が引き締まって、はじめて内臓が適切な位置で安定するのです。


腹巻きのようにグルッとお腹に巻きついている「腹横筋」がたるむと、腹圧が下がり内臓を支えきれなくなり下垂してしまいます。内臓が下垂してしまうと次に腹腔の底の部分にあたる骨盤底筋が下がることに。そうすると下腹部がポッコリ出てしまうといった状態になってしまうのです。

またインナーユニットには内臓以外にも骨盤、腰椎も収まっています。

なので、インナーユニットがゆるんでしまうと骨盤や腰椎が歪みやすくなります。もともと骨盤などに歪みがある方は、さらに歪みが悪化する大きな原因になるので気をつけましょう。


骨盤が歪んでしまうと、代わりに腰や肩、脚などの筋肉を使ってしまい、足や腰などに負担がかかります。それが原因となり腰痛や肩こりなどの慢性痛を引き起こします。

人の体には呼吸するときに使う筋肉があります。

それを呼吸筋といって、横隔膜や腹横筋がそれにあたります。インナーユニットがゆるむと呼吸にまで影響が出てしまうのです。


ビックリしますよね!


インナーユニットがゆるむと呼吸筋以外の筋肉を働かせざるを得なくなり、肩呼吸になります。この肩呼吸が肩こりの大きな原因です。


また、呼吸が浅くなると睡眠が浅くなってしまい、疲れが取れにくくなったり、朝の目覚めが悪くなったりと私生活にも悪影響を及ぼします。


最後にインナーユニットのもっとも重要な役割をお伝えします。

人がどんな動作を起こすときも、このインナーユニットが1番はじめに動く筋肉なのです。少し専門的な言葉になりますが、この筋肉を”初動筋”とも呼びます。


体を動かすときにこの”インナーユニット”が引き締まって、腹圧を高めてから他の筋肉を働かせて身体が動きます。

日常生活の普段の動きも、運動するときも全てインナーユニットが1番に動きます。この初動筋である「インナーユニット」がゆるんでいると、最初に発生する力が弱くなってしまい、手や足に余計な力が必要になってしまうのです。

インナーユニットをしっかり使うことができれば、手や足の力をうまく抜けるようになり動作がスムーズになります。そのおかげで身体に疲れが溜まりにくくなり、朝の目覚めも良くなります。

ここまで読んでいただいて、いかにインナーユニットが重要なのか理解できたのではないでしょうか?

問題はこのインナーユニットは最も深層部にある筋肉の中でなかなか意識しづらく、鍛えづらい筋肉ということです。

その中でも1番にポイントになるのが、腹巻状についている腹横筋なのですが、この腹横筋を鍛えるのに通常の腹筋運動ではとても難しいのです。

人の体は力を込めると大きな力を発揮するためのアウターマッスルが働いてしまい、インナーマッスルが働かなくなってしまいます。腹横筋を鍛えるのならば、ドローインという呼吸トレーニングがおすすめです。

日常の呼吸を少し意識するだけで腹横筋を鍛えることができますので、ぜひ取り組んでみてください。

まとめ


この記事では、インナーマッスルについて具体的に解説しました。

インナーマッスルは身体の安定性を高め、正しい姿勢に導いてくれる役割があります。そして、インナーマッスルは身体をスムーズに動かすのに大切な筋肉です。

身体の安定性が高まることで足や腰、肩周りかかる不必要な負担を減らすことができ、あらゆる不調を予防することができます。


ぜひインナーマッスルを強化して痛みの改善や日常生活を快適に過ごせるように、いい身体作りを目指しましょう!




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